2021.7.28
神奈川・横浜・湘南エリアの映像制作会社FVコンサルティングです。
皆さんは、TVやCM、映画、You Tubeなどで使用する映像制作や、絵や人形などを使って撮影する動画制作の際に必ず必要となる、映像編集作業についてどのくらいご存知でしょうか。
大まかに分類すると、映像編集作業は「映像、動画のカットと繋ぎ合わせ」「BGMの挿入」「テキストの作成」に分けられます。「なんだ、たったの3つだけ?」と思われるかもしれませんが、これがなかなか根気と集中力とセンスの必要な、大変な作業なのです。
この作業をいかに効率よく進め、ハイセンスでかっこいい映像に仕上げられるかは、映像編集ソフトにかかっていると言っても良いかもしれません。今回は、弊社で導入している映像編集ソフト DaVinci Resolveについてお伝えしたいと思います。
DaVinci Resolveは、オーストラリアのBlackmagic Design社のプロ仕様の映像編集ソフトです。DaVinci Resolveのサイトでは「編集、カラーコレクション、VFX、モーショングラフィックス、オーディオポストプロダクションをひとつのソフトウェアに融合した世界唯一のソリューション」だと書かれています。
たしかに、編集やカット、カラー、エフェクト、オーディオの機能がそれぞれページになっており、ページへの切り替えが簡単にできるため、とても効率よく作業ができる人気のソフトです。
特に優れているのがカラー編集に関するカラーコレクションとカラーグレーディングという2つの機能です。カラーコレクションは、撮影した映像の色味を調整する機能、カラーグレーディングは、カラーコレクションで色味を調整した画像に色を付け足していく機能です。
これらの機能を上手に活用すると、美しい夕暮れのシーンやホラー感が滲み出るようなシーンなどをうまく演出することができます。
Mac、Windows、Linuxに対応しており、無料版と有料版(DaVinci Resolve Studio)があります。無料版でも商用利用が可能で、ロゴも入りません。有料版だと、さらに多くのエフェクトや3D等を使えるようになります。編集用のキーボードやカラーコントロールパネル、オーディオコンソールなどを追加すれば、編集スタジオ並みの作業が行えるようになります。
DaVinci Resolveの主な推奨スペックは、下記の通りです。
<OS>
・macOS 10.13.6 High Sierra以上
・Windows 10
・CentOS7.3
<システムメモリ>
推奨:16GB
※Fusionページでメモリーキャッシュを大量に使用する場合は32GBが好ましい
<CPU & GPU>
CPU:Intel Core i7(Windowsの場合は3GHz以上)
GPU:メーカーはAMDまたはNVIDIAがおすすめ。
HD(1920×1080)の場合は特に製品指定なし。
10bitカラーでの撮影: QuadroまたはGeForce RTXシリーズがおすすめ。
スペックに関しては、GPU、CPU、システムメモリの順で優先すると良いでしょう。
DaVinci Resolveの編集で高画質な映像を編集するには、上記の通りハイスペックなパソコンが必要になります。これらの要件を満たしていない場合、動作がとても遅くなったり、時にはフリーズしてしまったりすることもあります。それでは仕事になりませんので、弊社ではハイスペックなパソコンを購入し、編集がスムーズに行えるように対応しています。なぜなら、どんなに撮影の技術が高くても、編集作業は欠かせない作業だからです。
特にCMやPVの場合、視聴者の印象に強く残るようなダイナミックな映像が求められます。このような映像制作には、このソフトの利用が欠かせません。
そして、映像制作、動画制作の現場におけるあらゆる機器は、日進月歩です。私たちは常にアンテナを張り巡らせ、新たな挑戦に取り組み続けていきます。そして、弊社のクライアント様にご満足いただけるかっこいい映像を作り続けていきたいと考えています。
Written by Y.Nishino