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動画広告を作るには、いくら費用がかかるのか?

2021.8.11

神奈川・横浜・湘南エリアの映像制作会社FVコンサルティングです。

 

広告媒体と聞くと、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。新聞、雑誌、ラジオ、テレビへの広告出稿や、フリーペーパーの広告、折り込みチラシやポスティング、ダイレクトメールなどでしょうか。

 

1996年以降、株式会社電通が毎年日本の総広告費と媒体別・業種別広告費を推定し、発表されています。

電通:2020年 日本の広告費 へのリンク

 

それによると、2020年の日本における総広告費は、6兆1,594億円でした。広告媒体は、大きく次の3つに分類されます。

・マスコミ4媒体広告

・インターネット広告

・プロモーションメディア広告

 

マスコミ4媒体とは新聞、雑誌、ラジオ、テレビのことで、プロモーションメディアとは屋外、交通、折込、ダイレクトメール、フリーペーパー、POP、イベント・展示・映像等による広告のことです。

 

これらの媒体が広告費に占める割合は、2018〜2020年の3年間で下記のように変わってきました。

マスコミ4媒体広告    :41.4%→37.6%→36.6%

インターネット広告    :26.9%→30.3%→36.2%

プロモーションメディア広告:31.7%→32.1%→27.2%

 

新型コロナ感染症が落ち着いて人流が戻ればプロモーションメディア広告の比率も回復するかもしれませんが、マスコミ4媒体広告が年々比率を下げているのに対して、インターネット広告は着実に比率を上げ、2020年はほぼマスコミ4媒体に引けを取らない比率にまで勢力を伸ばしてきています。実を言うと、マスコミ4媒体広告費は6年連続で減少し、インターネット広告費は1996年の推定開始以来成長を続けているとのことです。

 

それだけインターネット広告の効果が認められ、注目されているということでしょう。

 

インターネット広告の魅力

 

インターネット広告とはインターネットを利用した広告の総称で、Webサイトやメールを通して広告を配信したり、ソーシャルメディアを活用したりするマーケティング手法のことです。

 

なぜインターネット広告が注目されるのでしょうか。

 

マスメディア4媒体の場合は、どうしても対象が不特定多数になりがちです。しかしインターネット広告の場合は、ユーザーの年齢や性別、行動履歴、居住地域などを限定して広告を出すことができるため、顧客を絞り込むことができ(ターゲッティング性)、またユーザーにクリックさせることで能動的な行動に結びつけることができる(インタラクティブ性)点が、大きな特徴なのです。

 

もちろん、インターネット広告にもさまざまな種類があります。自社の広告の目的を果たすために重要なのはターゲッティング性なのかインタラクティブ性なのかを見極め、より適切な種類を選ぶことも重要になってきます。下記に、主なインターネット広告の種類をご紹介します。

 

【リスティング広告(検索連動型広告)】

著名な検索サイトに広告費用を支払い、キーワード検索の結果、上位に自社のサイトを表示してもらうようにする広告です。ユーザーが入力したキーワードに対応しているため、ターゲッティング性の高いアプローチができます。

 

【純広告(バナー広告、テキスト広告、動画広告)】

サイト内の決められた枠を一定期間買い取り、そこにテキストや画像、動画を表示する広告です。この広告の狙いは露出効果なので、当該商品を知らない潜在層に対してもアピールできます。

 

【アドネットワーク】

複数のメディアと個々に契約するのではなく、アドネットワーク業者一社と契約し、統一した形式で入稿することで、業者に複数のメディアに出稿してもらう広告形態です。効率よく自社の広告を複数のメディアに出すことができます。

 

【アフィリエイト広告】

Webサイトやブログ、メールマガジンの作者が通販サイトと提携し、商品を広告することで通販サイトに導き、商品を購入すると広告収入を得ることができるという形式の広告です。

 

【SNS広告】

Facebook、LINE、TwitterなどのSNSを通じてソーシャルメディアに情報を広める広告です。インパクトのある内容、ユーザーの興味や関心を集める工夫などを駆使してユーザーに拡散してもらうことを狙った広告です。

 

【メール広告】

電子メールを使い、メールマガジンのヘッダーやフッターに広告文とリンク先のアドレスを掲載したり、ユーザーの嗜好などを登録してもらってそれにあった広告メールを送ったりという広告で、比較的古くからある手法です。

 

【動画広告】

動画による広告のことです。前述の純広告の広告枠内で動画を掲載するのも動画広告ですが、もう1つのパターンとしてYouTubeなどの動画共有サイトに動画コンテンツを投稿するインストリーム方式があります。

 

注目したい動画広告

 

ご紹介したインターネット広告の中で、昨今特に注目されているのが動画広告です。動画広告のメリットについて、もう少し詳しく見ていきましょう。

 

<動画広告のメリット>

1)視覚と聴覚で伝えられるため訴求しやすい

文字だけの広告の場合、多くの部分をユーザーの読解力や想像力に頼ることになります。しかし、それが動画と音声の双方で伝えることで、より正確に実態を理解してもらえたり、強く印象に残したりすることができます。

 

2)サービス内容や商品使用イメージを直感的に訴求できる

訴求したい内容をうまくユーザーの日常生活等に当てはめたストーリーとして表現することで、サービスの内容や商品を使用したイメージ、ビフォア・アフターなどを具体的、直感的に訴求し、ユーザーの心を動かすことも期待できます。

 

3)テレビCMのクオリティを低コストで配信できる

テレビCMと同等のクオリティの動画を制作した場合、制作費用はどちらも同じだけかかりますが、その後の配信に関わる費用が抑えられます。テレビCMは不特定多数に向けての配信となり、かつ1回の再生に対して1.5万〜100万円が相場と言われています。しかし、動画広告の場合はターゲットを細く設定できる上に、1回の再生につき2〜30円程度が相場と言われています。

 

4)効果を検証できる

動画広告のメリットとして、効果を検証できるという点も大きいです。テレビCMは、番組視聴率から推測するしかありませんが、動画広告の場合は表示回数、再生数、再生時間、クリック数などを定量的に計測することができます。そのため、PDCAサイクルにより的確に動画をブラッシュアップすることで、効率的かつ効果的に目的を達成させることができます。

 

動画広告にかかる費用

 

最後に、動画広告にかかる費用についてご紹介します。動画広告にかかる費用には、動画広告配信費と動画広告制作費があります。

 

動画広告配信費とは、動画広告を掲載してもらうための料金のことで、下記の3種類の方式があります。

1)再生回数に応じた請求

ユーザーが動画を再生した回数により料金が発生します。一部を再生しただけでも料金が発生する場合と最後まで再生した場合のみ料金が発生する場合があるので、媒体ごとに確認が必要です。

 

2)広告のクリック数に応じた請求(CPC)

ユーザーが広告をクリックすると課金が発生します。特にSNSに多い形式です。

 

3)表示回数に応じた請求(CPM)

Webサイトやアプリ内の広告枠に表示される動画広告に多い形式で、動画広告が表示されると課金が発生します。

 

もう一つの動画広告制作費は、名前の通り動画広告を制作するために必要な費用です。自社で制作される企業様もおられますが、自社内に動画を制作する部署を持たれていないクライアント様の動画広告制作を請け負うのが映像制作会社で、弊社もその一つです。

 

制作費用は、内容によって大きく異なります。

 

【撮影なし 素材支給の場合】

弊社で企画構成や編集、ナレーションなどを行う場合は、『20万円程度〜60万円程度』となります。動画広告の場合は、最初の5秒でいかに視聴者を惹きつけられるかが重要なので、特にその点に焦点を当てた内容を提案しております。

また、アフターエフェクトなどを用いた映像編集やアニメーションなどを使うことで、費用の変動が生じます。

 

【撮影ありの場合】

企画構成や撮影、編集、ナレーションなどを行う場合は『50万円程度〜300万円程度』となります。撮影内容やスタジオ撮影の要否、モデル手配の有無などで、料金は大きく変動していきます。

 

お客様のご要望、広告の目的をよく伺い、適切なターゲットを絞り込み、冒頭の数秒でしっかりとユーザーを惹きつける内容でありつつも、ご予算に合わせたご提案を心がけておりますので、お気軽にご相談ください。

 

Written by Y.Nishino

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