FVConsulting

映像制作の工程とロケハンの重要性について

2021.7.1

神奈川・横浜・湘南エリアの映像制作会社FVコンサルティングです。

 

弊社では、商品やサービスのPR動画、企業様の紹介動画、CMやYouTube番組などの様々な映像制作を承っております。これまでも、いくつかの事例を通してご紹介してきましたが、今回は、弊社が映像を制作する際に大切だと考えていることをお伝えします。

 

それはロケハンです。皆さんは、ロケハンという言葉を聞かれたことがあるでしょうか。ロケハンとは、英語のlocation huntingを省略した呼び方で、テレビ番組や映画などの映像制作の現場で使われる用語です。Location(撮影する場所)を、予めhunting(探索)することです。つまり、撮影場所の下見ということです。

 

ただし、ただ単に場所を見るだけではありません。撮影の許可をとったり、撮影する角度を確認したり、光量などの関係で必要となる機材を洗い出したりといった、本当にたくさんの要素についての確認を行うのです。

 

ロケハンが必要な理由

 

では、なぜロケハンが必要なのかについてもう少し具体的にお話ししていきましょう。

 

もしかすると、ロケという言葉を聞いて思い浮かぶのは、野外撮影の風景かもしれません。しかしロケハンは、野外撮影はもちろんですが、撮影スタジオでの撮影についても行うのです。

 

「撮影スタジオは撮影するために特化した専門のスタジオなのだから、下見をする必要はないだろう」と思われるかもしれませんね。しかし、いくら撮影のためのスタジオだからといっても、全てのスタジオが全く同じ条件という訳ではありません。

 

より良い映像を制作するためには、実際にスタジオを訪れてどの場所でどのようなシーンを撮影すれば良いのか、自然光が入る撮影スタジオの場合は、何時頃にどのような光が入るのかを知ることで、最も綺麗に撮影できる場所や時間帯が変わってくるのです。

 

撮影当日を迎えるまでに行わなければならない作業の中に、香盤表の作成という工程があります。香盤表とは、撮影当日のキャストやスタッフの詳細なスケジュール表のことです。この香盤表を完成させるためにも、ロケハンは重要です。撮影順序を決め、その順序に従ってスッタフもキャストも、混乱せずにスムーズに進行していける手順を作らなければなりません。

 

そのためには、必要な道具類はどこに収納しておき、どういう動線で搬入出を行えば良いのか、どのキャストにはどこで控えて貰えば良いのか、メイクルームはどこにするか、近くに仕出しに対応してくれる店はあるのか等々、当日を想定して、細かくじっくりと撮影現場やその周辺を確認しなければならないのです。特に屋外撮影の場合は、控室やメイクルームなどの確保はとても重要になります。

 

撮影現場を実際に確認するからこそ、どのようなレンズや照明、その他の機材を用意したら良いのかも把握できます。撮影スタジオの場合は、スタジオから借りられる機材は何か、事前に想定していた以外に用意した方が良い機材は何か等も確認できます。

 

ロケハン前迄に行っておくべきこと

 

映像制作を行う場合のおおまかな工程は、下記のようになります。

 

企画  :絵コンテ作成=動画プランの具体化、絵コンテ(シナリオ台本)作成

キャスティング=出演者を決める(必要に応じてオーディション)

香盤表の作成=撮影当日のキャストやスタッフの詳細なスケジュール表作成

撮影準備:機材調達=撮影や音声などの機材や大道具小道具の確保、撮影時の弁当手配等

ロケハン=撮影場所の下見、さまざまな要素の確認

ブッキング=メインからエキストラまでの全ての出演者の日程調整

撮影  :撮影

編集  :編集=映像編集、テロップ・効果素材等の挿入、最終確認等

試写=編集した映像のクライアント様によるチェック、必要に応じて修正

MA=録音スタジオでのナレーション録音、BGM・SE(効果音)挿入、最終確認

納品  :納品=納品ファイルへの変換および納品

 

このうち、ロケハンの前迄に必ず行っておくべきことがあります。それは、制作する映像のコンセプトや構成、コンテです。ここまでは、ロケハン迄にほぼ完成していることが望ましいと考えています。

 

ロケハンをした後にこれらがずれてしまうと、せっかくロケハンをしたにもかかわらず、映像を制作したコンセプトや目的にそぐわない結果になってしまう場合も出てきてしまうからです。

 

そのためロケハンに入る前迄に、制作する映像の内容、目的、コンセプトをクライアント様ときちんと確認し、映像の利用目的などがブレないようにしっかりとまとめます。その上でコンテの制作と並行して撮影場所を探しながら、ロケハンをしていくのが望ましいと考えています。

 

映像制作におけるプロとアマチュアの違い

 

最近では、スマホなどで簡単に撮影したものを編集できるソフトが、多数出てきています。これらのソフトも、もちろんプライベートで楽しむ分には十分な機能を備えていて、とても良いと思っています。私自身も、プライベートではこのようなソフトを使って遊んでいます。

 

ただし、映像を通じて商品の魅力を伝えたり、会社のイメージアップを図ったり、PVやCMを流して商品の売り上げを伸ばしたりといった、明確な目的がある場合は話が違ってくると思います。重要になるのは、映像の企画構成の部分だからです。

 

クライアント様からのご依頼で映像を制作する際に、打ち合わせの途中で「あれを入れたい」「これも入れたい」「やっぱりこんな撮影もしたい」という感じで、ご要望がどんどん増えていく場合があります。

 

クライアント様のご要望がその企画や目的に沿っている場合は、ご要望を受けてこちらからご提案をさせていただきます。ただ残念なことに、映像をご覧になった方が「長くて飽きてしまう」「途中で疲れてしまった」「何が言いたいのか分からなかった」など、マイナスの効果が出てしまいかねないご要望の場合もございます。

 

せっかく制作するのですから、マイナスのイメージを残すことなく、当初の目的を果たせる映像に仕上げる必要があると考えます。そのためには、全てのご要望を取り入れるのではなく、取捨選択することも大切だと考えています。

 

弊社は、ターゲットや目的を考えて最適な映像の尺(長さ)や、映像をご覧になった方が「この商品についてもっと知りたい」「この企業をもっと知りたい」という気持ちになっていただけるようなご提案を行います。それこそが、映像制作のプロとしての役割だと考えているからです。

 

企業価値を高めるためのブランディングや新商品・サービスのPR動画、集客や採用などを目的とした映像制作をご検討されているクライアント様のご参考になればと思い、弊社の映像制作に関する考え方をご紹介しました。もしご興味を持たれましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。

 

Written by Y.Nishino

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