2021.11.10
神奈川・横浜・湘南エリアの映像制作会社FVコンサルティングです。
ビデオカメラは、用途により最高位の放送用ビデオカメラ、それに次ぐ高い画質と堅牢性を持つ業務用ビデオカメラ、一般の方々が使用される民生用ビデオカメラ、高い画質よりも堅牢性、耐久性が求められる監視カメラなどの固定型ビデオカメラに大別されます。
技術の進展はめざましく、今では民生用ビデオカメラの画質もグッと高くなってきました。当初は携帯電話のおまけといった位置づけに思われていたスマホのカメラ機能も、目をみはる進展を遂げています。
まずはこちらの映像をご覧ください。
こちらはiphone13のシネマティックモードで撮影された映像です。もちろん、BGMなどの効果もありますが、まるで短編映画のような映像で、スマホのカメラで撮影したとは思えないほどです。
まず驚いたのは、スマホで撮影した動画であるにも関わらず、被写界深度が浅いことです。従来は被写界深度が深いため、被写体と背景のどちらにもピントが合っているような映像しか撮れませんでした。それが、この映像ではスポットを当てたい被写体にだけしっかりとピントがあっていて、背景や場合によっては前景にもぼかしが入っています。
そして、演者の視線によって映像のピントが手前の人物から背後に立つ人物に移り、また元に戻るといった動きを見せることで、自然と視聴者の視線を誘導しています。
iPhone13には2つのカメラがついています。この2つのカメラの僅かな視差を基に被写体の距離を測って深度を判断し、背景や前景をぼかしているのです。
演者の視線によるピントの移動は、映画制作におけるフォーカス送りという技法を自動化したことで実現した機能です。iPhone13では自動化されていますが、実際の映画制作の現場では、撮影監督の綿密な計画に基づき、大勢の人手により調整されて実現するのです。
先日弊社が撮影したテレビ番組も、iPhone12で撮影した映像を使用しました。とてもきれいに撮影され、テレビ放映にも十分に耐えられるクオリティでした。iPhone13では、さらに動画撮影のクオリティが高まっているため、今後は弊社でも撮影現場でiPhone13を活用していこうと考えております。
撮影を行う場合、カメラだけではなく、照明や音声など、大勢のスタッフが必要になります。撮影後の映像の編集にも、エンジニアが必要になります。スタッフが増えれば増える程、人件費はかさみ、撮影費用も高くなってしまいます。
しかし、先にご紹介したiPhone13といったような映像撮影のノウハウを機能として備えている機材を活用したり、カメラマンが一人でライティングやマイクの設置・チェックなども行ったりできれば、一人のカメラマンで撮影が行なえます。
もちろん撮影時間には限りがありますので、時間と撮影ボリュームにより、それぞれの担当者が機材をセッティングし、調整して効率を上げることも必要です。しかし、頼りになる機材を選別し、効率よくそれぞれの機材をハンドリングできれば、人件費を抑えて撮影費用を安価にすることが可能です。
弊社の場合は、2名から4名のスタッフで撮影に伺うようにしています。撮影の規模が大きいとか時間の制約が厳しいといった場合は4名体制を組み、それ以外の場合は2〜3名となるようにしています。
この体制を組めるような人材や機材を揃えることで、他の制作会社さんよりも人件費を抑えているのです。もちろん、機材は常に新しいものを導入しておりますので、ハイクオリティの映像をご提供いたします。
ところで、良い映像とはどのような映像を指すのでしょうか。その評価は、映像の種類でさまざまかと思いますが、最も重要なのは、その制作した目的を果たしている映像かどうかだと思います。
例えばサービス内容を伝えたい映像なのに、映画のようなかっこいいワンシーンがあるものの、何をいいたいのかよく分からない映像であった場合は、単に「ああ、かっこよかったね」で終わってしまいます。
つまり、映像の目的や役割を踏まえて、どんな映像にしていくのかが重要です。今回ご紹介したように、弊社では撮影における経費を削減する努力を行うだけではなく、企画の段階から参加し、お客様と一緒に企画やコンセプトを練っていきます。
できるだけ経費を抑えながらも、お客様の目的にしっかりと適った映像を制作いたします。
Written by Y.Nishino