2021.5.31
神奈川・横浜・湘南エリアの映像制作会社FVコンサルティングです。
先日、テレビ東京さんのCMが1枠5万円から購入できるというランディングページをみつけました。今までテレビCMを利用してこなかった企業にも、ハードルを下げてCMを出してみようかという気持ちにさせるランディングページでした。
そこで、今回はテレビCMについてお伝えしたいと思います。
たとえ広告関連の仕事とは無縁の方であっても、テレビCMは高いものだというイメージがあると思います。実際に、テレビで流れているCMには、大手の会社のものが目立っているのも事実です。
何気なく見ているCMですが、実はいくつか種類があるのをご存知でしょうか。まずは、テレビCMの種類についてご説明します。テレビCMには、マイナーなものも含めると、下記の6種類があります。
1. タイムCM
番組の冒頭で「この番組はご覧のスポンサーでお送りいたします」というアナウンスと共にいくつもの企業名が表示されているのを目にすると思います。この、番組のスポンサーになるという契約形態のCMがタイムCMです。最小単位30秒のCMを半年以上での契約が基本になります。また、系列局の全国ネットで流される契約と、特定の地方局のみで流される契約を使い分けることができます。
2. スポットC M
番組のスポンサーにはならず、番組と関係なく放送局のスケジューリングによって流されるCMです。最小単位は15秒で、契約期間に制限はありませんが、3日間だけというような極端に短い期間の契約や土日だけといったように放送枠を選ぶことはできません。番組内のCMとして流れるスポットCMのPT(ピーティー)と、番組と番組の間に流されるスポットCMのSB(ステブレ)があります。
3. ミニ番組
1時間枠の最後の5分程度に放送されている短い番組がありますが、これは大抵の場合1社提供です。この番組のスポンサーになる形態のCMがミニ番組と言われますが、数が少ないのでマイナーなパターンです。
4. インフォマーシャル
テレビショッピングや生放送の情報番組内に、商品やイベント、店舗をPRするコーナーを設けるという形態のコマーシャルがインフォマーシャルです。
5. ペイドパブ
メディアが編集したり制作したりする、有料のパブリシティがペイドパブです。具体的にいうと、番組に取材に来てもらえるように働きかけて、話題として取り上げてもらうようにするのです。
6. SAS(スマートアドセールス)
従来、テレビCMと言えばタイムCMとスポットCMがほとんどでした。そこに、もう少し融通が利くようにと2020年2月から新しく始まった形態がSASです。これは、1回だけの放送でも番組を選んで枠を購入できるというものです。番組を選べるため、きちんとターゲティングした視聴者に見てもらえます。そして、15秒1枠5万円からで1回だけの放送も可能なため、少ない予算でもテレビCMを流すことができるのです。ただし、現在SASでCM枠を購入できるのは、日本テレビ、テレビ東京、フジテレビ、TBSの4局だけです。
今回みつけたテレビ東京のランディングページは、SASについてのページでした。
冒頭で述べたように、テレビCMは高いものというイメージがあり、大手企業の広告手段だと思われている方もまだまだ多いと思います。しかしSASの出現で、非常に低予算でもテレビCMを流すことができるようになりました。誰もが知っている大手企業ではなくても、テレビCMを流すメリットは、下記のようにたくさんあると考えます。
1. 最適で大勢のターゲット層に訴求できる
例えばテレビ東京の場合、視聴率1%あたりの視聴数は約40万9400人にもなります。当然、視聴率の高い番組にCM枠を買えば、さらに多くの人に訴求できるわけです。また、CMと同様に番組にもターゲットが定められていますので、CMの目的に最適な番組を選ぶことで、効果的に大勢のターゲット層に訴求することができるのです。
2. 求人やブランドイメージの向上にも効果
テレビ離れが進んでいると言われていますが、それでもテレビの影響力はまだ大きいのが現実です。特定の番組に限定せずに多様なジャンルの番組で、先鋭的で好感度を与えるCMを流すことで、幅広く大勢の方の目に触れることができます。新卒採用における企業イメージや、ブランドイメージ向上にも大きく寄与します。
3.従業員満足度の向上
ご自身の会社のテレビCMが流れることで、従業員のモチベーションを高める効果も期待できるかもしれません。一定の企業イメージ、ブランドイメージが広く世間に定着することで、ご自身の会社や扱っている製品に誇りを持て、仕事への自信を後押ししてくれるはずです。
CMは、基本的には15秒、30秒が基本です。つまり、非常に短い尺の中で、伝えるべきことをしっかりと伝えなければいけません。そのため、テレビCMで何を訴求したいのかをきちんと明確化する必要があります。
CMには、必ず目的があります。その目的をしっかりと定めるということです。例えば、具体例を挙げると下記のようなイメージです。
・新興企業なので社名を知ってもらいたい
・新しく打ち出したサービスを訴求したい
・ブランドイメージを高めたい
・CMを見た方にネットで検索をしてもらえるように誘導にしたい
目的をしっかり定めれば、その目的を達成するための構成をしっかりと作り、予算に合わせた制約の中でも、しっかりと目的を果たせるストーリーの映像を制作していくことができます。
またCMの目的が定まれば、そのCMをどのような方に見てもらいたいのかというターゲットが明確になります。ターゲットが明確になれば、タイムCMが良いのか、スポットCMが良いのか、また予算的にSASにする場合も、どの番組にどのくらい放送してもらえば良いのかをデザインし、最も効果的にCMを放送してもらうことができます。
例えば商品の発売イベントと連動させて、発売前日と当日に集中して流すという戦略も取れるのです。
弊社では、クライアント様のテレビCMの制作も承っています。訴求ポイントをしっかりと伺い、タイムCMの場合はその番組の視聴者層も考慮した上で、どんな内容が視聴者に届くのかを調査しながらご提案いたします。
制作費は、撮影部分のボリュームが多い、タレントさんやモデルさんを起用するといった条件で高くなります。クライアント様の予算をお伺いし、ご要望内容と予算のバランスが厳しい場合は、削減できる部分を含めてご提案させていただきます。
お客様のご希望をご予算の範囲内で実現できるよう、スタッフ一同知恵を絞ってご対応いたしますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
Written by Y.Nishino