2021.2.5
神奈川・横浜・湘南エリアの映像制作会社FVコンサルティングです。
鎌倉の腰越にある満福寺様のホームページ制作を行いました。
満福寺は、讒言(ざんげん:事実を曲げて人を悪くいうこと)を受けた源義経が兄の頼朝との和解のために鎌倉に入ろうと一時的に宿としたお寺で、ここで兄義経への手紙を書きました。この手紙は、満福寺のあった腰越に因んで「腰越状」と呼ばれているそうです。
そもそも、なぜ義経がすぐに鎌倉に入らなかったのかというと、頼朝がそれを許さなかったからです。そして、義経はこの満福寺に泊まって許しを得ようとしたものの、結局許されることなく再び京に戻りました。頼朝との仲はさらに悪化し、最終的には捕縛命令が出され、逃亡した義経は藤原秀衡を頼って奥州平泉へ… という流れになります。
満福寺には、腰越状の下書きをしたためたといわれる弁慶ゆかりのものがたくさん残されています。義経の生涯を描いた襖絵の中にも弁慶の姿が見られます。
満福寺<http://www.manpuku-ji.net/>
今回のご依頼は、ホームページで「満福寺の立地やロケーションをもっとうまく伝えたいが、どうすれば良いのか分からず悩んでいる」とのことでした。
実際に満福寺に伺ったところ、とても見晴らしの良い場所で、すぐ目の前に江ノ電が走っています。
このロケーションをホームページでダイレクトに伝える方法として、ドローン撮影を用いることをご提案しました。
弊社は本社が茅ヶ崎にあるので、鎌倉には20分程度で伺える距離です。とにかく満福寺のロケーションを伝えるためにはより良い映像を捉えたいと思い、天候に気を使いました。そこで、ロケ日を固定してしまうのではなく、天候を見ながら「今日の天候なら綺麗な海が撮影できる」というタイミングでドローン撮影を行うことにしました。
満福寺が弊社から距離的に近かったこともあって撮影スケジュールに融通を利かせることができたため、必要以上に費用をかけることなく視聴者に訴えかけられるクォリティの高い映像を撮影できました。
全体の流れとしては、まず鎌倉市腰越全景の空撮から入り、走り去った江ノ電のすぐ向こうにある石段を上りながら満福寺へと入っていき、境内の鐘や仏像、そしてNHK BSプレミアムで人気の岩合光昭の世界ネコ歩きにも出演した猫の映像を挟んでお寺の建物に入り、本堂や天井、義経の生涯が描かれた襖絵などを拝観しながら再び庭へ出て、お食事処 義経庵の人気メニュー、ハーブティーやしらす丼、週末に生演奏されるピアノなどを見た後、再び外に出て、霊園から見下ろせる湘南の海の眺望へと展開させました。
映像を視聴していただくと、満福寺を拝観する際の全体像がイメージできるようにという意図の編集です。
今回はお寺ということもあり、和やかな雰囲気や安心感を前面に出そうと、デザインを女性のデザイナーが担当しました。満福寺側のご担当者も女性でしたので、全体的に女性ならではといった感性とアイディアで洗練しながら仕上げていきました。
細かいことですが、ホームページは色調や配置だけではなく、文字のフォントのチョイスだけでも大きくイメージが変わってしまいます。そのため、一定のクォリティを持ったホームページを制作するためには、WEBデザインも細かい点まで気を遣い、洗練していく必要があるのです。
今回は、特に動画に力を入れましたので、ホームページ自体はわかりやすくシンプルな作りにして、動画からのイメージを損なわないようにと工夫しました。
弊社は、このような考え方でクライアント様のご要望に沿ったホームーページ制作を行っています。ご興味がおありのお客様は、どうぞお気軽にお問い合わせください。
Written by Y.Nishino